『火車』
ここ数年はミステリー小説ばかり読んでいるのですが、
その中でもマイベストの一冊が「宮部みゆき」さんの作品です。
すでに読まれた方も多いと思いますが
『火車』です。
「休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者の
行方を捜すことになった。
自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して・・・。
なぜこの婚約者はそこまでして自分の存在を
消さねばならなかったのか?
謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の
凄惨な人生に隠されていた。・・・」
数年前に初めて宮部みゆきさんのこの作品を読んだのがきっかけで
ほとんどの作品を読んでおります。
始めに
【火車】 火が燃えている車。生前に悪事をした亡者をのせて地獄に運ぶという。
ひのくるま。
と書かれてます。
なんだか、惹かれました。
読んでみると、とても引き込まれてしまう世界観です。ガッツリ読みごたえがあります。
おそらくこの本を読むと誰もがカード社会をリアルにかんじてしまうと思います。
貪欲なまでに幸せをつかもうとする女の人生は、壮絶すぎて泣けてしまいます。
宮部みゆきさんの人間観察、心理描写には脱帽してしまう作品です。
『レベル7』などもオススメです。
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